歯ぎしり・食いしばり

朝起きたらアゴがだるい…それは歯ぎしりのサインかもしれません

「朝起きたときにアゴが重い感じがする」「歯が浮いたような違和感がある」──そんな経験はありませんか?

ある患者様はこうおっしゃっていました。
「寝起きにアゴが痛くなることがあって…でも寝ている間のことだから自分では分からないし、気のせいかと思っていたんです。」

実はこのような症状の背景には、眠っている間の無意識な歯ぎしりや強い食いしばりが隠れていることがあります。自覚症状がなくても、毎晩のように歯を強くこすり合わせたり噛みしめたりすることで、気づかないうちに歯やアゴに負担が積み重なっていくのです。

「歯がすり減っていますね」「奥歯にひびが入っているかもしれません」──歯科医院で指摘されてはじめて、自分の歯ぎしりに気づく方も少なくありません。

こうした“見えないダメージ”から大切な歯を守るために役立つのが、ナイトガードと呼ばれるマウスピース状の装置です。

「自分も使ったほうがいいのかな?」「本当に効果はあるの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、このページではナイトガードの特徴や役割をわかりやすくご紹介します。

ナイトガード

ナイトガードとは歯ぎしり・食いしばりの治療の一環として、歯を守るために夜間にはめるマウスピースです。

ナイトガードの写真

歯ぎしり・食いしばりの際に歯にかかる負荷は、自分の体重の2~5倍とされています。体重が40kgでも80~200kg、70kgなら140~350kgです。
一般的に食事の際の噛む力は10kg程度とされています。
その何倍~何十倍もの力が持続的に顎や歯にかかるので、歯ぎしり・食いしばりが続けばどうしても歯が削れたり、知覚過敏、被せ物や詰め物の破損の原因になります。
これを守るのがプラスチック製のナイトガードです。
透明の柔らかい素材で、歯ぎしり・食いしばりをしても、歯そのものが削れずナイトガードで歯を守ることができます。
また、顎関節症の負担を軽減もできます。

ナイトガードはどんな方に必要?

ナイトガードは、歯や顎にかかる負担をやわらげるための装置です。では、どんな方に特におすすめなのでしょうか。以下のような症状や状況がある方は、一度歯科でご相談いただくと安心です。

1.朝起きたときにアゴがだるい・痛む

寝ている間に強く食いしばっているサインかもしれません。無意識の習慣でも、毎晩繰り返されることで顎や筋肉に大きな負担がかかります。

2.歯がすり減ってきた/ひび割れがある

「歯が短くなってきた」「歯の表面に線のようなヒビが見える」といった場合、就寝中に過剰な力がかかっている可能性があります。そのままにしておくと歯の寿命を縮めることにつながりかねません。

3.詰め物や被せ物がよく外れる

「治療した歯の詰め物がすぐに取れてしまう」という方は、強い噛みしめによる影響で接着が外れやすくなっている場合があります。

4.慢性的な肩こり・首こり・頭痛がある

食いしばりや歯ぎしりは、顎だけでなく首や肩の筋肉にまで負担をかけることがあります。思いもよらない不調の背景に、歯ぎしりが関係しているケースも少なくありません。

5.家族から「歯ぎしりしているよ」と言われた

ご自身では気づきにくい習慣も、寝ているときに隣で気づいてもらえることがあります。周囲の方からの指摘は、歯ぎしりを発見する大切なきっかけになります。

6.インプラントや矯正後の歯を長持ちさせたい方

せっかく治療で整えた歯も、強い食いしばりの力が加わり続けるとダメージを受けやすくなります。ナイトガードを併用することで、治療後の歯をより長く健全に保つサポートにつながります。

ナイトガード(歯ぎしり・食いしばり)への重要性

歯と歯の間にできやすい虫歯とナイトガードの役割

近年、歯と歯の間に虫歯ができるケースが増えています。その背景には、就寝中の歯ぎしりや食いしばりがあります。これらの習慣によって歯の表面に微細なひび(マイクロクラック)が入り、再石灰化が起こりにくい歯間部から虫歯菌が侵入しやすくなるのです。

デンタルフロスは歯間清掃に欠かせませんが、マイクロクラック自体を防ぐことはできません。そのため、夜間にナイトガードを装着し、歯同士の強い接触を避けることが有効な手段となります。ナイトガードは車のバンパーや緩衝材のように衝撃を吸収し、歯を守る役割を果たします。

歯周病と歯ぎしり・食いしばり

歯周病は歯を支える骨が溶ける病気です。弱った骨に毎晩100kg以上ともいわれる噛む力が加わると、さらに骨の破壊が進みやすくなります。歯周病は一度進行すると完治が難しい病気であるため、治療後も再発を防ぐために継続的なケアが必要です。

ナイトガードはそのサポートとして有効で、歯や骨にかかる過剰な力を和らげ、歯周病管理の大切な補助となります。毎日の歯磨きや定期的なクリーニングと組み合わせることで、より良い口腔環境の維持につながります。

歯根破折を防ぐために

歯ぎしりや食いしばりの強い力は、歯の根が割れる「歯根破折」を引き起こす原因になることがあります。歯根破折は抜歯につながるケースが多く、患者様にとって大きなショックとなります。

海外の研究では、長期メンテナンスを受けた患者の抜歯原因の中で、歯根破折が最も多かったという報告もあります。歯を守るためには、就寝時にナイトガードを装着し、過剰な力をコントロールすることが重要です。

詰め物や被せ物を守る

強い咬合力は、金属やセラミックといった修復物にもダメージを与えます。金属に穴を開けてしまうほどの力が歯ぎしり・食いしばりで発揮されるのは驚きですが、実際に詰め物や被せ物が削れたり、欠けたりすることは珍しくありません。

ジルコニアのような硬い素材でも、就寝中の強い圧力で欠けてしまうことがあります。修復物が壊れた場合、まずナイトガードを使用しているかどうか確認することが大切です。治療後も「そこからがスタート」であり、ナイトガードを継続的に使用することで歯や修復物を長持ちさせることができます。

インプラントとナイトガード

インプラントは高い費用と時間をかけて行う治療ですが、強い力が加わることで「インプラント周囲炎」というトラブルが起こる可能性があります。これは歯周病に似た症状で、インプラントと骨の結合が壊れ、細菌が侵入して骨を溶かしてしまうことがあります。

普段の食事では問題にならなくても、就寝中の歯ぎしりや食いしばりの力は100kgを超えることがあり、その力がインプラントに直接加わります。ナイトガードはその力を吸収・分散し、インプラントを守る役割を担います。インプラント本体を守るためにも、ナイトガードの使用は非常に有効です。

歯ぎしり・食いしばりの原因とは?

歯ぎしりや食いしばりは、誰にでも起こり得る身近な習慣です。しかし、放置すると歯や顎だけでなく全身にも影響を与えることがあります。その背景には、いくつかの要因が関係していると考えられています。

1. ストレスによる影響

精神的なストレスを感じたとき、体は無意識に反応します。その一つが歯ぎしりや食いしばりです。強い力をかけることで緊張を発散しようとする仕組みが働く場合があり、現代社会においては特に多くみられる原因のひとつです。

2. 噛み合わせの不具合

むし歯や歯周病により歯ぐきが腫れていたり、被せ物や詰め物の高さが合っていないと、噛み合わせが不安定になります。その結果、無意識に歯ぎしりや食いしばりを繰り返し、歯や顎に負担をかけてしまうことがあります。

3. 集中や緊張による無意識の食いしばり

仕事や勉強などに集中しているとき、人は知らないうちに歯を強く噛みしめていることがあります。また、緊張した場面やプレッシャーを感じるときにも同様のことが起こりやすく、日常生活の中でも注意が必要です。

4. アルコールやタバコによる影響

歯ぎしりは眠りが浅いレム睡眠のときに発生しやすいといわれています。アルコールやタバコに含まれる成分は睡眠の質を下げる要因となり、結果として歯ぎしりや食いしばりを誘発しやすくなります。

ナイトガードを使用するメリット

1. 歯のダメージを軽減

強い食いしばりや歯ぎしりが続くと、歯の表面がすり減ったり、細かな亀裂(クラック)が入ることがあります。ナイトガードを装着することで力が直接歯に加わらず、摩耗や破折のリスクを抑えることができます。

2. 顎関節への負担を緩和

就寝中の無意識の食いしばりは、顎の関節や筋肉に大きな負担を与えます。ナイトガードを介することで噛む力が分散され、顎関節症の予防や筋肉の緊張緩和にもつながります。

3. 歯周病の進行リスクを抑える

歯周病は歯を支える骨や歯ぐきを少しずつ弱らせる病気です。そこに過剰な力が加わると進行が早まることがあります。ナイトガードは噛む力を和らげるため、歯周組織にかかる負担を減らし、進行リスクを下げる効果が期待できます。

4. 安心して眠れる

「歯ぎしりで歯が傷むのでは」という不安を抱えたまま眠るのは大きなストレスです。ナイトガードを使用することで心理的な安心感が得られ、リラックスして眠れるという方も少なくありません。

マウスピース(ナイトガード)の種類と特徴

1.ソフトタイプ

柔らかいシリコンや樹脂を使ったタイプで、装着時の違和感が少なく初めての方でも使いやすいのが特徴です。ただし、歯ぎしりの力が強い場合はすり減りやすく、早い段階で穴が開いてしまうことがあります。軽度の歯ぎしりや短期的な使用に適しています。

2.ハードタイプ

レジンと呼ばれる硬い樹脂素材で作られており、耐久性に優れています。削れや変形が少なく長持ちしますが、装着時にやや違和感を覚える方もいます。噛み合わせの調整が必要になる場合がありますが、強い歯ぎしり・食いしばりに対しては有効なタイプです。

市販品との違いについて

ドラッグストアや通販などで販売されている市販のマウスピースは、お湯で柔らかくして歯型に合わせる「簡易タイプ」が一般的です。気軽に試せる利点はありますが、フィット感に乏しく、違和感が強かったり、長時間の使用で外れやすいこともあります。

一方、歯科医院で製作するマウスピースは、歯型をとって専用の装置で圧接加工するため、ご自身の歯にぴったり合う仕上がりになります。適合性が高いため長期的に快適に使用でき、ナイトガード本来の効果を発揮しやすい点が大きな違いです。

歯科医院でのマウスピース製作

通常は上顎の型をとり、そこに合わせて作製するのが一般的です。ただし、嘔吐反射が強い方や上顎に装着すると違和感が大きい方の場合には、下顎用のマウスピースをお作りすることもあります。患者様一人ひとりに合わせた設計が可能です。

使用期間と交換の目安

マウスピースは日々の使用で徐々にすり減ったり、変形することがあります。小さな修理で対応できる場合もありますが、ひび割れや大きな穴があいた場合には新しく作り直す方が適切です。

一般的には1年前後が交換の目安とされていますが、歯ぎしりの強さや使用習慣によって寿命は大きく異なります。ソフトタイプで穴が空きやすい方は、耐久性のあるハードタイプの使用を検討されるとよいでしょう。いずれの場合も、定期的に歯科医院でチェックを受けることが重要です。

マウスピースのお手入れと保管方法

使用後は流水で洗い、柔らかい歯ブラシで清掃してください。熱湯は変形の原因となるため避け、歯磨き粉も表面を傷つけるため使用しないようにしましょう。目に見えない汚れや細菌対策には、専用の洗浄剤を併用することをおすすめします。

保管は、紛失や破損を防ぐために専用のプラスチックケースに入れてください。清潔に保ち、定期的なチェックと合わせて適切に管理することで、長く安心してご使用いただけます。

ナイトガードのメリットと実際の使い心地

ナイトガードは見た目はシンプルなマウスピースですが、装着することで得られる安心感や効果は想像以上だと感じる方が多いです。ここでは、ナイトガードの主なメリットと、実際に使用されている方の声をもとに、使い心地についてご紹介します。

1.歯や顎へのダメージを軽減

歯ぎしりや食いしばりによる強い力は、歯のすり減りやひび割れ、被せ物の破損、顎関節への負担など、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。ナイトガードはその力を分散し、歯や補綴物、そして顎関節を守る役割を果たします。

実際の患者様からは、
・「歯が削れる不安が減った」
・「詰め物が取れにくくなった」
・「朝起きた時の顎のだるさが和らいだ」
といった声をいただくこともあります。

2.装着時の違和感は少ない

「寝るときに装置をつけるなんて大変そう」と思われる方もいらっしゃいますが、歯科医院で歯型を取って作製するナイトガードは、ご自身の歯にしっかりフィットするため、違和感は比較的少ないのが特徴です。
中には「最初の数日は気になったけれど、すぐに慣れた」「今ではつけないと落ち着かない」と感じる方も少なくありません。

3.精神的な安心感も

ナイトガードの効果は物理的な保護だけではありません。
「寝ている間に歯が壊れてしまうかも…」という不安を軽減し、安心して眠れるようになったとおっしゃる方も多いです。

スポーツマウスガードについて

スポーツマウスガードは、格闘技やラグビー、アメリカンフットボール、スキー・スノーボード、モトクロスなど、身体接触や衝撃の多い競技で歯や顎、口腔内を守るために装着する保護装置です。競技中に歯が欠けたり、折れたり、場合によっては失ってしまうリスクがあるため、一部のスポーツでは着用が義務付けられています。

市販されている既製品もありますが、フィット感や衝撃吸収力に限界があるため、しっかりとした保護を求める場合は歯科医院で歯型をとって製作するオーダーメイドタイプが推奨されます。当院で製作するマウスガードは、一人ひとりのお口に合わせて作られるため、競技中の安全性と快適性に優れています。

スポーツマウスガードの主な効果

1. 歯や顎を守る

競技中に強い衝撃を受けても、マウスガードがクッションとなり、歯の欠損や破折を予防します。また、強い食いしばりによる歯の摩耗も防ぐ効果があります。

2. 口腔内のケガを防止

衝撃で唇や舌、頬の粘膜を歯で傷つけてしまうことがあります。マウスガードを装着することで、こうした口内の切り傷や出血のリスクを大幅に軽減できます。

3. 顎関節や頭部への負担軽減

強い衝撃は顎関節や頭部にまで影響を及ぼすことがあります。マウスガードは衝撃を分散する役割を果たし、顎関節や頭部のダメージをやわらげ、脳震とうなどのリスク低減にもつながると考えられています。

4. パフォーマンスのサポート

歯に合ったマウスガードを装着することで安定した噛みしめが可能になり、集中力や瞬発力の発揮を助けるといわれています。適切な噛み合わせは体幹の安定にも影響するとされ、運動パフォーマンスを支える一因となります。

ボツリヌストキシン治療

歯科でボツリヌストキシン治療を受けられるのをご存知でしょうか?

ボツリヌストキシン治療のイメージ

歯科におけるボツリヌストキシン治療は、主に噛む力を調整するために行います。
噛む力が強すぎることで起こる歯ぎしり・食いしばり・顎関節症などには、筋肉のこわばりを緩和させるボツリヌストキシン治療が効果的です。
ナイトガード(マウスピース治療)がすり減り、すぐに穴が空いて何度も作り直している・歯や詰め物のすり減り・知覚過敏。こういった症状は噛む力が原因になっている場合がありますので、是非ご相談ください。

噛む力の調整

ボツリヌストキシン治療とは、
ボツリヌス菌が作り出す成分を、物を噛む筋肉のなかで最も強い「咬筋」に注射し、筋肉の働きを和らげる治療方法
です。美容を目的とする治療法でもありますが、近年では歯科治療でも噛む力を調整するために行われています。
噛む力が原因で起こる様々な症状が改善します。

効果の持続期間

効果は3~4ヶ月続きます。
治療の継続で咬筋の筋力が弱まっていくため、治療の間隔を少しづつ広げられます。

ナイトガードに関するよくあるご質問

Q. ナイトガードはどれくらいで効果を実感できますか?

個人差はありますが、多くの方が比較的早い段階で変化を感じられることが多いです。例えば、舌や頬の粘膜が傷ついて痛みがあった方では、装着後すぐに改善するケースもあります。一方で、顎関節の痛みや開閉時の音といった症状については、効果を実感するまでにある程度の時間がかかる場合があります。
大切なのは、痛みが軽くなったからといって装着をやめてしまわず、継続して使用することです。

Q. ハードタイプとソフトタイプ、どちらが良いですか?

一般的には、顎関節に痛みがある場合は柔らかいソフトタイプ、痛みが特にない場合や耐久性を重視する場合はハードタイプが選ばれる傾向にあります。
また、顎関節症や噛み合わせに大きな問題があるケースでは、スプリントと呼ばれる治療用装置を用いることもあります。

Q. ナイトガードで歯並びが変わることはありますか?

適切に製作・調整されたナイトガードであれば、歯並びが変化することは基本的に考えにくいです。ただし、適合が不十分なものを長期間使用すると、噛み合わせに影響を及ぼす可能性があります。そのため、必ず歯科医師が作製・調整したものを使用することが重要です。

Q. ナイトガードをつけると虫歯になりやすくなりますか?

ナイトガード自体が虫歯の原因になるわけではありません。ただし、装着前に歯を磨かずに使ったり、汚れが付いたまま使用すると、細菌が増えやすい環境になり、虫歯や歯周病のリスクを高めることがあります。必ず就寝前に歯をきれいに磨き、清潔な状態で装着しましょう。

Q. 日中にナイトガードを使っても大丈夫ですか?

はい、日中の使用が必要な場合もあります。スマホやパソコン作業に集中していると、無意識に歯を噛みしめてしまう方も多く、これを TCH(Tooth Contact Habit/上下の歯の接触癖)と呼びます。こうした場合、日中にナイトガードを使うことで歯や顎の負担を軽減できることがあります。

Q. 歯がしみるときにナイトガードは役立ちますか?

歯ぎしりや食いしばりの力は歯の根元に集中してかかり、欠けたり削れたりする原因になります。そこから神経に刺激が伝わり、知覚過敏のような「しみる症状」が出ることがあります。ナイトガードを使うことで、こうした欠けや摩耗を防ぎ、症状を和らげる助けになります。

Q. ナイトガードで歯ぎしり・食いしばりは治せますか?

ナイトガードは歯の摩耗や破折を防ぐ効果はありますが、歯ぎしりや食いしばりそのものを治す装置ではありません。現時点で根本的にやめる方法は確立されていないため、ナイトガードは「歯を守るための予防装置」として位置づけられます。

Q. ナイトガードに穴が開いたらどうすればいいですか?

穴が開いたら新しく作り直すサインです。使用状況や歯ぎしりの強さによって異なりますが、一般的には半年~1年ほどで劣化することが多く、早い方では数ヶ月で穴が開く場合もあります。穴を見つけたら歯科医院にご相談ください。

Q. ナイトガードの耐久性はどのくらいですか?

人によって大きく異なります。数ヶ月で破損する方もいれば、1年以上問題なく使える方もいます。噛みしめの強さや使い方によって変わるため、定期的にチェックを受けながら必要に応じて作り直すことが大切です。

Q. 何ヶ月ごとに作り直す必要がありますか?

作り直しの時期は一律には決められません。壊れたり、変形や穴が開いた時点で作り直す必要があります。保険適用外の自費診療であれば、制限なく新しく作製できます。

Q. 朝外したときに噛み合わせが変わった気がします

装着中と外した直後で噛む位置がずれることは珍しくありません。顎関節に適した位置と歯にとって安定する位置が異なる場合もあるためです。違和感が強い場合は歯科医師に相談し、必要に応じて矯正治療などで調整する方法もあります。軽度の違和感であれば、経過観察でも問題ないことがあります。

Q. 装着中にお茶やコーヒーを飲んでもいいですか?

できる限り水にしてください。ナイトガードはプラスチック製のため、コーヒーやお茶で着色してしまうことがあります。特に色の濃い飲み物や食べ物(カレー・赤ワインなど)は着色や劣化の原因になるため避けましょう。

Q. 装着前は必ず歯磨きをした方が良いですか?

はい。就寝前に歯を磨き、清潔な状態で装着することが大切です。磨かずに使うと細菌が増殖し、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。

Q. 保管方法はどうすればいいですか?

朝外した後は流水で洗い、しっかり乾燥させてから専用ケースに入れて保管してください。熱湯での洗浄や煮沸は変形の原因となるため避けましょう。

Q. 洗浄はどのくらいの頻度で行いますか?

毎日の水洗いに加え、2~3日に一度は入れ歯洗浄剤を使用すると清潔に保てます。歯磨き粉は表面を傷つけるため使用せず、柔らかいブラシや中性洗剤で優しく洗うと良いでしょう。

Q. 水に浸けっぱなしにしても良いですか?

基本的には乾燥させて保管してください。長時間水に浸したままにすると細菌が繁殖しやすいため、洗浄剤に浸けるとき以外はケースに入れて乾燥保存するのが適切です。

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